【怖い話】彡(゚)(゚)「こんな駅あったかいな?」きさらぎ駅

2020年3月17日

きさらぎ駅

【怖い話】彡(゚)(゚)「こんな駅あったかいな?」きさらぎ駅

 

――1月某日、夜――

 

彡(゚)(゚)「フウっ……フウっ……間に合えっ」タッタッタッタッ

彡(゚)(゚)「乗ります乗りますやで!」タタタッ

 

プシュー

彡(-)(-)「ゼェ……ハァ……オエ(間に合ったで)」スタスタ

 

ハッシャシマス

彡(-)(-)「またこんな時間やで、日付かわってまう。やっぱりウチもブラック企業なんやろか」

 

乗客 ジー

彡(゚)(゚)「……(なんや、あのおっさん)」

 

乗客 「zzz」プイッ

彡(゚)(゚)「……(あからさまに寝たふり始めたで)」

 

ガタンガタン

彡(-)(-)「よっと……(あー腰が、肩が、背中がいたた)」ストッ

彡(-)(-)「ふー(寒さで手がしびれとるわ)」ジワーン

彡(゚)(゚)「……(この時間帯はいっつも、乗客少ないな。あたりまえやけど)」

 

ガタン ガタン

彡(-)(-)「……(暖かさと、この揺れが眠気を誘うんや)」ユラユラ

彡(-)(-)「……(帰ったら風呂や。あと少し早よ帰りたいもんや……な)」ユラユラ

 

ガタンガタン

ガタンガタン

彡(-)(-)「……うぐっ」

彡(-)(-)「……(クサっ……屁のにおいか? )」

彡(゚)(゚)「……(あのおっさんか? 密室でやめてくれや)」ゴホン

彡(-)(-)「……」

 

ガタンガタン プァーーン

ガタンガタン

彡(-)(-)「……? 」

彡(゚)(゚)「まだ着かんのか?いつもより長いような」

彡(゚)(゚)「何人か乗っとるが、みんな寝とるな」チラチラ

彡(゚)(゚)「窓が曇って、外は見えんわ」

彡(゚)(゚)「運転手、寝とるんやないやろな(スマホの録画準備っと)」スタスタ

彡(゚)(゚)「あ、見えんやないか。なんやこの目隠し……隙間もないで」

彡(゚)(゚)「すんませーん」ココンコン

 

シーン

彡(゚)(゚)「……返事がない、ただの……ゴホンゴホン」

 

ゴトンゴトン ヒュオオオオオ ゴォオオ

ガタンガタン

彡(゚)(゚)「トンネルか……(あったかいなトンネル?)」

 

ガタンガタン

ガタン  ガタン     ガタン

彡(゚)(゚)「あ、着いたんかな?……なんやここ」

 

ダァ ヒヤキヤス プシュー

彡(゚)(゚)「きさらぎ……駅?……きさらぎ、やっぱ知らんなぁ(誰も乗り降りせんみたいや)」

 

ダァシエリイェス シュー

ガタン  ガタン ガタン

彡(゚)(゚)「寒っ……つい、降りてしまったワイ。次の電車はー」

彡()()「げ、さっきの終電やったんか」ブルッ

彡(゚)(゚)「しゃーない、タクシー乗り場あるんかな」スタスタ

彡()()「ああぁ予想通りや、タクシー無い」

彡(゚)(゚)「しかも、なんやさびれたとこやなー。草。一面の草原と、向こうは山か」

彡(゚)(゚)「こんなときはネットで検索……」ガサゴソ

彡(゚)(゚)「ここは……きさらぎ駅やでっと……え」

彡(゚)(゚)「ないんか?あれ……入れ間違いか、きさらぎ駅……」

彡()()「無い。なんでや!」

彡(゚)(゚)「うーん……そういえば近所のパン屋もネットで出てこんしな。登録しとらんだけか」

彡(゚)(゚)「仕方ない、こんな時間やけど……」ピ

彡(゚)(゚)「……あ、ワイやワイ。……ちゃうって……ワイワイ詐欺やないで原ちゃん」

(´・ω・`) 「きさらぎ駅? 寝ぼけてるんじゃないよね」

彡(゚)(゚)「バッチリ起きとるで。寒いし早く迎えに来てくれや、頼むわ」

(´・ω・`) 「聞いたことないけどなあ、わかったよ地図見ながらくるから待ってて」

彡(^)(^)「さすが原ちゃん。安全運転で頼むやで」

(´・ω・`) 「うん」

 

ピッ

彡(゚)(゚)「お礼に今度、奮発してうまい棒おごったるか」

 

シーン

彡(゚)(゚)「……誰もおらん」

彡(゚)(゚)「あっ、そうや次の駅と手前の駅」タッタッタッタッ

彡(゚)(゚)「うーん……書かれてない、なんやこれ」

彡(゚)(゚)「自販機もないし、あったかーいもんが欲しいんやけど」ブルブル

彡()()「ハ……ハァあ」ブェックショーイ

彡(゚)(゚)「ここが北国やったら遭難しとるで、きっと」

彡(゚)(゚)「うぅ……」ズズ

 

―――

 

彡()()「ハ…」ブシュンッ ブシュンッ

彡(゚)(゚)「原ちゃん……迷ってるんかな……」

彡(゚)(゚)「駅まわりを調べるやで、地図の看板とかあるやろ」

 

―――

 

彡()()「サブサブサブぅ……なんもないやんけ」ブルブル

彡(゚)(゚)「こんなときこそ、あれや!」スッ

彡(^)(^)「滅多にできない110番っ」

 

―――

 

彡()()「……ハイ……ハイ……すいませんやで……」ガチャ

彡()()「いたずらやないんやで……こんなときのためにあるんやないんか警察は」

彡(゚)(゚)「どないしよ……」

彡(゚)(゚)「……ん、なんや」

 

ドン  ドン  ドッ シャン ドン

彡(゚)(゚)「太鼓……と鈴? 祭り……いやこんな時間に、おかしいやろ」

 

ドン  ドン  シャン

彡()()「……え(背後から、きこえる気が)」

 

ドン  ドン

?「……オーイ」

彡()()「う……(誰かおるんか)」ドキドキ

?「……歩くとー危ないよー……線路の上はー」

彡(゚)(゚)「あ(なんや?腰まがっとる、じーさんか)」

彡(゚)(゚)「……あの(誰もおらんかったのに)」

 

フッ

彡()()「……え」

彡()()「消えた(あのじーさん、足が一本やったような気が)」

 

ドン ドン ドン シャン

彡()()「ううう……やめてくれや(もう走って戻るで!)」ダダッ

 

ドン  ドン   シャン

彡()()「ハッ……ハッ……ハッ」ッ タッ タッ

 

ドン      ドン

彡()()「ハッ……ハッ……ハッ」ッ タッ タッ

 

シーン

彡(。)(;)「ハッ…………ハッ(やっとトンネルや)」ッ タッ タッ

 

―――

 

彡(。)(;)「……変な……太鼓も聞こえんわ」スタスタ

彡(。)(;)「も……もう少しで抜けそうやな……はぁ」スタスタ

彡(。)(;)「ん……(誰かおる!)」スタスタ

? 「あ、こんばんわ」

彡(。)(;)「……え、ああ、こんばんわ……やで」

? 「どうしました、こんな時間に」

彡(。)(;)「じ、実は迷ってしもうて」

? 「それは大変……よかったら駅まで送りましょうか?」

彡(。)(;)「……え、はい……よろしく頼んます(怪しいけど、さっきのよりはマシや)」

? 「この車です。どうぞどうぞ」ガチャ

彡(。)(;)「すまんやで」ガチャ

? 「……眠ってていいですよ。着いたら起こしますからね」

 

ブオオオッ

 

―――

 

ブオオオッ

? 「……」

彡(゚)(゚)「……(この場所がどこか聞いたら、知っとる場所やった)」

彡(゚)(゚)「……(この親切な人が、近くの駅まで送ってくれるらしいやで)」

 

ブオオオッ

彡(゚)(゚)「……(こんな時間に、なにしてたんやろこの人)」

? 「……」

彡(゚)(゚)「……(あれ? 山が近くなっとる?)

 

ブオオオッ

彡(゚)(゚)「……道はこっちなんかな?」

? 「……こっちが近道、なんですよ」

彡(゚)(゚)「そうなんや」

? 「……」

 

ブツブツ

彡(゚)(゚)「……(なんや?)」

? 「……クソッ……」ブツブツ

? 「……だからオリンピックは、大阪に……」ブツブツ

? 「……コンビニ……ネズミ……ハハッ」ブツブツ

? 「……だから……」ブツブツ ブツブツ

 

ブツブツ ブツブツ

彡(。)(;)「……(なんやこいつ、ブツブツ独り言多すぎやろ。病気か?)」

彡(。)(;)「……(適当に言って降りたろ)」

彡(。)(;)「……あのな」

シーン

? 「……」

 

―――

 

キィー

(´・ω・`) 「いないなー、まったく電話もでないし、どこいったんだろ」

(´・ω・`) 「地図の場所的にはこの辺なんだけどなー」

(´・ω・`) 「あれ?トンネル……ああこの先行き止まりなんだ」

 

 

 

彡(゚)(゚)「こんな駅あったかいな? 」きさらぎ駅 完

 

ありがとうございました。

 

 

(´・ω・`) 「きさらぎ駅、どこなんだろ」

彡(゚)(゚)「どこやろな?  寝ぼけてると、変わったもん見るみたいやで」

彡(゚)(゚)「そうそう、このまえ電車に乗ったんやけどな……あぁベンチタイプの長い座席やで」

彡(゚)(゚)「そしたらな、ワイの隣に若い女性が座ったんや」

(´・ω・`) 「痴漢はダメだよ」

彡(゚)(゚)「え、原ちゃんなんか勘違いしとらんか?話の続きやで」

彡(゚)(゚)「その隣に座った女性がうとうとしだしたんや、眠かったんやろな」

彡(゚)(゚)「そのままワイにもたれかかって、きたんやで」

(´・ω・`) 「で、どうしたの」

彡(゚)(゚)「当然、ワイは紳士やから壁と化したんや……」

彡(゚)(゚)「その後、駅に着いたときに女性は起きて降りて行った」

(´・ω・`) 「……」

彡(^)(^)「紳士やろ」

(´・ω・`) 「なにもしてないの? 」

彡(゚)(゚)「するわけないやろ」

 

 

画像:pixabay様より  感謝します!